不安や心配を消すための法則。それは2−1=1
みねをからのメッセージ
「あなたがいま何を考えていて、何を感じているのか。
それを彼はまったく知りません。
けれどあなたも同様に、彼がいま何を考えて何を思っているのか、
正確に知ってはいません。
それでいいんです。恋愛はお互いがそれぞれの形で恋することや愛
することをしながら成り立っているのですから。
つまり、ふたりで一つの恋愛をしているのではなく、ほんとうは、
一つの恋愛と一つの恋愛がくっついているだけなんです。
だから楽しいんですよ。」
こんにちは。みねをです。
今回から、いよいよ腰を据えてこのブログに取り組んで参ろうと思います。
どちら様も、ご愛読よろしくお願いします(^^)
では早速、本題へ。
はじめに、結婚は二人で生活を営む共同作業ですが、恋愛は違います。
そこには付き合いを始める前から続くそれぞれの生活やライフスタイル、様々なお付き合い、築き上げてきた価値観ややり方があるわけです。
男性はわりとどんなに好きな相手とお付き合いを始めても感覚的には冷静な人が多いので、これまでのスタイルや習慣を曲げずにそのままの自分の生活プラス、空いた時間に恋愛、という人が多いです。
対する女性は、いったん自分が恋愛モードに入ってしまうとそれまでの関係性や時間の使い方やお金、労力、興味関心のすべてをかなぐり捨てて「彼」に捧げてしまう人が多いもの。
恋愛をする前と後ではまったく別人になってしまう人もいるほどです。
なぜこうした違いが生まれるかというと、男性はシングルタスクであり、女性はマルチタスクであるからです。
つまり、一度に一つのことに集中してより優れた結果を出す男性と、一度に複数のことを同時にやりながらそこそこの結果を出すことを目指す女性の違いです。
これは見方を変えればこうとも言えます。
男性の思考回路は常に優先順位がはっきりしている計画型。
女性の思考回路は時と場合により臨機応変に優先すべきものが変化する優柔不断型。
優先順位がはっきりしている男性の思考では、脳内が完全な恋愛モードになることはまずありません。気持ちによって行動が支配されないからです。
ですが、私たち女性の脳内は、日常に起こる様々なアクシデントに対処せねばならず、その瞬間瞬間で、何をいまはすべきかというのを本能が決めています。
理性や経験に基づく思考や判断などをしていたら、日々移り変わる暮らしには対処できないからです。その際に優先されるのは正しいかどうかではなく、身体感覚や直感。
女性の持つやさしさや母性も、考える前にまず身体が動かなければ家族の命や健康や安心は守りきれないという確固たる現実を踏まえても、古くからある当然のものといえます。
家庭を守るためには男社会のなかで仕事に打ち込む男性とはまた別のスキルが必要になるわけですね。
女性の仕事において何より大切なのが感情を敏感に察知する能力であり同時に感情表現というわけです。
では、このような性質を踏まえて、いったん恋愛モードにスイッチを入れた女性がどうなるか。
古くから備わった能力が、残念なことに現代を生きる女性にとって要らぬ足枷となってしまうことから恋愛のトラブルは多発します。
というのも・・・
女性はまず付き合っている相手の情報を知るために、持っている観察眼をフル動員し、彼が自分のことを好きかどうかという疑問に答えをくれるための材料を探します。
そのためには彼の動向を逐一把握している必要があるので、その客観的な事実(彼自身から伝えられる情報も含む)を集め、自分の不安を打ち消そうと努力します。
このプロセスを女性は自分が彼を信用するために必要な条件として自分に正当な理由を与えます。
「信用してほしくばそれにふさわしい根拠を出せ」と無意識レベルで自分の損失を極限まで防ごうとするのです。
なぜなら、観察し情報を集めるという多くの心的労力を注いだ分、見返りはもらえるべきだし、「付き合う」という契約をしたからにはそれを破られてしまう可能性も含めて、自身に損害を被るのはまっぴらごめん!というわけです。
女性にとって何よりも必要なのは「彼が自分のことを好きでいてくれる」という気持ちではなく、「自分の心のなかが安心する」ことなのです。
女性の受け身で保守的な思考がこんなところにも顕著に現れていますね。
そのためには不安な気持ちがあることは許されず、不安を払拭しようと様々に試みます。
どんな関係であれ多かれ少なかれ不安はつきまとうものですが、その不安との向き合い方をきちんと心得ている人は少なく、大抵は不安があるとそれを攻撃に変えて身近な相手にぶつけてしまうことになります。
そこには目に見えない大きな気持ちが四つ、隠れています。
まず一つは、「(多くの)男性は裏切るものだ」という固定観念。
二つ目は、「もし別れたら…」という将来的悲観かつうやむやな責任の所在。
三つ目は、「自分には価値がない」という自己評価の低さ。
そして最後は、「不安がない恋愛なんて恋愛じゃない」という関係の不安定さ・不明瞭さを恋愛の起爆剤として使おうとする我が儘な気持ち。
ここまで読まれていてもうお分かりになるでしょう。
そうです。女性視点での恋愛は、対彼氏ではなく対自分との関わり方によって上手くいくかそうでないかが決まるといっても過言ではありません。
お付き合いを通じて抱える不安にしても、相手との問題と捉えてしまってはいけないのです。
「私を不安にさせている彼がいけないのよ!」と思ったが最後、その恋愛は勝手に終わっていきます。
冒頭に書いた文章は、彼とあなたはあくまで別人格で、それぞれに別の人生を生きていて、別の感覚を持っているんだよということを伝えたかったのです。
これは私たち人間にとって、異性とのあいだに恋愛という関係性を築いていくことがいかに意義深く実りある行為であるかという証明になります。
あなたと彼は違うからこそいいんですよ。
ふたりは違うからこそ出会ったのだし、これからも違うままでいいんです。
違うことから始まって、違う存在でいるために、私たちは恋愛をします。
二人見つめ合う時間はそのためのスパイス。
たとえひとり孤独になろうとも安心してその場にいられるために、私たちは恋人なりパートナーを必要とするのです。
恋愛において欠かせない前提はどんなときも「ひとり」だという認識です。
けれど、「そんな二人、これからも違うままなんて、そんなの寂しい!」と言う方も当然いらっしゃることでしょう。
ですが、そんなあなたに私は、まずは彼ではなく、「あなた自身を見てあげること」を強くオススメします。
上にも書いたように、男性は基本的に恋人ができても恋愛モードに頭を支配されることは稀です。
でも女性は違う。
なら、どちらに合わせた方がいいのか、とあなたは思うはずです。
これが自分本位な女性なら、男性が私に合わせなさいよ、となるはずです。
けれど、あなたがもしそういう女性になりたくないのであれば、あなたが幸せに笑顔でいられる方法はただ一つ。
自分を労ってあげること。
自分を励ますこと。
自分を喜ばせること。
自分がやっていて楽しいと思うことをすること。
彼の力がなくても心と身体を満たすことのできるオンナになること。
並べてみると、そんなにむずかしいことでないことが分かるのではないですか?
彼を観察しよう理解しようと目線や心のアンテナをあちらこちらに張って躍起になるよりも、自分の内面に向ける方が恋愛は上手くいきます。
心配しなくても大丈夫。
あなたがあなたの内側を見つめていても、彼への気持ちが消えてしまうわけではないし、彼とのお付き合いを解消する理由にはなりません。
彼を好きになり、彼とお付き合いすることになったあなたが果たすべき責任があるとするならば、それは「彼と別れないで付き合い続ける」という約束を果たすことだけ。
「ずっと好きでい続けるためにはずっと見ていなきゃいけない、毎日声を聞かなくてはならない、頻繁に連絡をしなければならない」なんてことはまったくありません。
「でもでもだって、そうでもしないと、彼に忘れられてしまうんじゃないか…って心配で…」
という方がいましたら、心配ご無用。
この機会にぜひ、追いかけるオンナから追われるオンナになりましょう!
あなたの価値はそんなに低くないはずです。
彼があなたを選んだという事実にもっと真摯に向き合ってみてください。
見るべきは自分の内面。自信がなくても自信があるように振る舞えればそれが正解。
自分に自信を持ち、魅力的なオンナだと思わせることができれば、男性は離れていきません。
いつも「重い」という理由でフラれてしまう女性にもこのアドバイスは有効です。
彼がどう感じるかではなく、あなたのなかにある行き過ぎた不安や自分が見えてないがゆえの不明瞭な輪郭が彼に伝わり、印象を薄くしているんです。
二人の問題ではなくあなたの問題。
これはあなただけの、あなたの課題です。
あなたの抱える不安はあなただけのもの。
変われるところがあるなら、少しずつでいいので変わっていきましょう。
何が原因でその感情が引き起こされているのかは今回の記事で書いた通り。
彼に原因を追究してしまう前に、まずは自分自身で心のメンテナンスを行いましょう。
そして、「彼が自分を」どう思っているのかを気にするのではなく、「自分が彼を」どう思っているのかだけを注意深く見ていてください。
あなたが責任を持つのはその一点のみ。
自分が自信を持って彼を好きだと言えること。
彼に自分を認めてもらおうとする前に、自分が認めてあげなければいけません。
恋愛のヒケツは1+1、ときどき2。
ときどき2を楽しむためには、2−1で積極的に1人にならなきゃいけません。
自分で自分を大切にできなきゃ、相手からも軽く見積もられて終わり。
自分で自分を大切に扱っているからこそ、相手からも大切にしてもらえるんだぜ。
安心しろ。今ここで笑っていられるあなたには愛される価値がある。
みねをでした m(_ _)m